九州大学病院では、今年度、メディカル・インフォメーションセンター(MIC)内に「臨床観察研究支援室」を立ち上げました。平成26年10月12日にキックオフシンポジウム「観察研究ノススメ」を開催いたしますので、どうぞご参加ください。
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1.日時: 2016年10月12日(水) 17:30~19:00
申込不要・参加無料
2.場所: (本会場)九州大学 病院キャンパス 百年講堂 中ホール1、2
http://www.hosp.kyushu-u.ac.jp/access/index.html
福岡市東区馬出3-1-1
(サテライト)九州大学病院別府病院 視聴覚ホール(中継)
※医療情報技師の方は1ポイント付与されます。
3.プログラム
1. 石橋達朗病院長 開会挨拶 17:30~
2.講演 17:35~
(1) MIC 教授 中島直樹
「 九州大学病院 臨床観察研究支援事業(COS3)が始まりました」
(2) MIC 講師 德永章二
「より良質な臨床観察研究を目指して~基礎から実践まで~」
(3) MIC 助教 若田好史
「COS3の活動内容と九州大学臨床研究データ管理システム(CRIN-Q)の特徴」
(4) MIC 助教 安徳恭彰
「多目的データ登録システム(MCDRS)を用いた臨床学会主導疾患レジストリー研究について」
3.指定発言 中西洋一副院長(ARO次世代医療センター長)
4.全体質疑応答
5.外須美夫副院長(前広域ネットワーク型臨床研究推進会議委員長) 閉会のご挨拶 18:55~
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九州大学病院では、平成22年度より文部科学省概算要求特別経費による「広域ネットワーク型臨床研究推進事業」が実施されました。各診療科から公募された臨床観察研究から審査の結果採択された研究に対してMICが支援し、多くの成果を上げました。平成27年度末で文部科学省事業は終了しましたが、引き続き良質な臨床観察研究を支援するために、九州大学病院は平成28年4月にMIC内に臨床観察研究支援室(Clinical Observation Study Support System、COS3)をたちあげました。これにより、臨床介入研究はARO、臨床観察研究はCOS3が支援することとなります。
公式な料金表の策定により、九州大学内部のみならず外部の臨床観察研究も支援することとなりました。現在支援を継続している研究以外に、既に大学内外から複数の支援依頼をいただいております。
シンポジウムでは、COS3の取り組みの紹介をはじめ、臨床観察研究の基礎から応用(データマネジメント、観察研究における統計学的手法)、最新の電子的情報収集(EDC)システムを用いた研究の方法や現状についても紹介する予定です。今後、疾患コホート研究などの臨床観察研究を実施しようとされている研究者の方々にお役に立てば幸いです。
なお、COS3は九州大学病院・第3期病院中期計画の「実用化を目指した医学研究の推進体制を強化し、良質な観察研究・橋渡し研究・臨床試験を推進すること」に関連いたします。