医学統計学への取り組みと観察研究における交絡因子調整
九州大学病院では、平成27年度まで6年間続いた文部科学省概算要求特別経費による「広域ネットワーク型臨床研究推進事業」を引き継ぎ、良質な臨床観察研究を支援するために、平成28年4月にMICが主体となり臨床観察研究支援活動(COS3)を開始いたしました。これまでに「観察研究ノススメ」と題したシンポジウムを5回開催いたしました。
大阪大学大学院医学系研究科、情報統合医学講座、医学統計学、服部聡教授をお招きし「大阪大学の医学統計学への取り組みと観察研究における交絡因子調整の方法論~傾向スコア法を中心に~(仮題)」についてご講演いただきます。無作為化臨床試験などの介入研究と異なり、観察研究では既存のデータを利用する場合や、データ取得時に交絡要因の調整が困難な場合が多く、データ取得後の交絡要因調整法は非常に重要となります。そこで今回は傾向スコアー法を中心に観察研究における交絡要因調整法を基礎から実践に至るまでご説明いただき、さらに大阪大学での医学統計学やデータサイエンスへの取り組みについてもご紹介いただきます。
また一般社団法人九州臨床研究支援センター、医学統計担当、德永章二先生から九州大学における医学統計学への取り組みについても紹介いたします。
ご多忙中のことと存じますが、是非ともこの機会に本シンポジウムにご参加くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
なお、COS3は第3期病院中期計画の「実用化を目指した医学研究の推進体制を強化し、良質な観察研究・橋渡し研究・臨床試験を推進すること」に関連いたします。
1. 日 時: 2018年5月30日(水) 17:00~18:30
※おおよその参加者数の把握のため下記メールアドレスに、参加人数をお知らせください。また当日参加も受け付けております。
<申し込み先>E-MAIL: cos3-symp@med.kyushu-u.ac.jp
対象は学内外を問いません。参加無料です。
2.場 所: 九州大学 病院キャンパス 臨床大講堂
福岡市東区馬出3-1-1
「病院キャンパスマップ」⑱ ウエストウイング棟 4階
九州大学病院 別府病院 視聴覚ホール(中継)
3.プログラム
1. 開会挨拶 MICセンター長 中島 直樹 17:00~
2. 基調講演 17:05~
大阪大学大学院 医学系研究科 情報統合医学講座教授
服部 聡 先生
「大阪大学の医学統計学への取り組みと観察研究における交絡因子調整の方法論~傾向スコア法を中心に~(仮題)」
3. 講演 17:45~
一般社団法人 九州臨床研究支援センター医学統計担当
德永章二 先生
「九州大学における医学統計学の活性化へ向けて」
4. 全体質疑応答 18:10~
5. 閉会挨拶 MICセンター長 中島 直樹 18:25~
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主催:九州大学病院 メディカル・インフォメーションセンター
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