九州大学病院メディカル・インフォメーションセンターでは、インターネットを通して臨床研究データを収集するシステム
CRIN-Q(Clinical Research Internet Network by Kyu[Q]shu University Hospital)を構築しました。
💡 病院の壁を越えた多施設共同研究を支援します。
💡 データの安全性を確保した上で一元管理できます。
💡 各研究ニーズ対応したデータ収集画面を作成します。
安全なデータ入力と管理
インターネットでのデータ入力はデータ漏えいの危険性があり、データを保護する必要があります。CRIN-Qでは「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン
第4.3版 平成28年3月 厚生労働省」に沿ってセキュリティを確保しています。
CRIN-Qの遠隔地バックアップシステムの構築が完了しました(2018.10.30.更新)
現在、九州大学病院メディカルインフォメーションセンターのCRIN-Qサーバー内に保存されている数世代のデータを専用ネットワークを介して、九州大学病院別府病院内にバックアップする仕組みとなっております。より安全にデータを保存した上で、各プロジェクトの研究を支援させていただきます。
CRIN-Q概要図
IPsec-VPN通信の概要
・ネットワークセキュリティ装置(UTM-1)を導入し、外部からIPsec-VPN接続を
可能とする ネットワーク環境を構築します。
・UTM-1の内部認証局(CA)により、PKI認証用のデジタル証明書を発行します。
・発行した証明書をクライアントにインストールするVPNソフトへ登録します。
・VPNクライアントからのUTM-1への接続時にPKIによるクライアント
及びユーザ認証をおこないます。
・認証後、IPsec-VPN(IKE)による暗号化データ通信をおこないます。
質の高いデータ入力支援のための入力画面設定
データ入出力の利便性
・入力について
💡 症例ごとに入力が可能です。
💡 CSVファイルで一括入力も可能です。
・出力について
💡 CSVファイルによるデータ一括出力が可能です。
💡 自施設データの出力、利用が可能です。
リマインド・督促システムメール機能
予定されたフォローアップ予定日に合わせてシステムメールを自動送信します。
🙄 リマインドメール
フォローアップ予定日前に対象患者を告知します。
🙁 督促メール
フォローアップ予定日以降にデータ入力が無い症例を告知します。
💡 確実なフォローアップとデータ入力遅延防止を支援します。
データ登録・変更履歴の記録、保存機能
データ改変、改竄、捏造等、臨床研究におけるデータの信頼性、証拠性に関わる重要事項です!
・各変数をデータ登録時から変更時に至るまで全てのデータ履歴をログとして記録、 保存できます。
・全データ項目の入力履歴追跡が可能です。
症例登録、データマネジメント支援
・データ構造定義書の作成による変数管理
・登録症例数(全体、施設別など)の可視化
・欠測値、外れ値アラート機能によるデータ品質の向上
・フォローアップ率向上支援(リマインドメール機能、登録期間超過症例通知など)
登録症例数の管理例.jpg)